ここ最近、エアアームス TX200のお問合せが多く、既に何挺かのご成約も頂いております。このプリチャージ式空気銃全盛の時代にあって、密かにスプリング式空気銃に注目が集まっているのは何故でしょう。
ひとつにお手軽だから、という理由があるかもしれません。プリチャージ式空気銃と比べて価格が安いので、手に入れやすいということ。もうひとつはエアタンクやポンプなどの付属品がいらないという手軽さでしょうか。しかしながら、エアアームスTX200は価格的にはお手軽とはいえません。あと少し頑張ればプリチャージ式空気銃が買えてしまう価格帯です。
エアアームスの空気銃はプリチャージ式、スプリング式ともに仕上げが美しく、その分、価格的には高級路線になってしまいます。TX200の機関部はスチール製で、しかも究極的にピカピカに磨きこまれています。こんなにスチールブルーが美しい空気銃は他にはありません。さすが品格のある英国銃だけあります。
そんなにTX200が良いと言うのならプリチャージ式空気銃も良かろうと、いまさらながら現行機種であるS510 SLを自分で所持するために入手してみました。以前、S410やS200は修理で入ってきたことがあったので試射はしたことありました。早速、S510を栃木県ライフル射撃場で撃ってみました。
自分が所持しているプリチャージ式空気銃はハッサン ヘラクレスバリー 7.62㎜だけです。50m射場では5.5mmまでしか射撃できないので、100m射場でライフル銃、散弾銃と一緒に”ついでに”ヘラクレスバリーを撃ちます。7.62㎜は空気銃弾とはいえ、1発20円もするので数多く射撃するのも躊躇ってしまいます。エアアームスS510 SLは口径5.5㎜なので、第1射場(小口径)で気兼ねなく撃つことができます。
ゼロインからの3発でいきなりこのグルーピングです。何か特別な調整などはせずに、普通のFXプレミアムペレットを使ってこの集弾ですから、かなり優秀ではないでしょうか。
最近のS510はレギュレーターが搭載されているので、とにかく弾速は安定しています。それでいてパワーも十分に出ており、安定して40~50発を発射することができます。。FXクラウンなどに比べると少ないとはいえシリンダー容量が288㏄もあるので、発射弾数に不安はありません。
進化が著しい世界市場におけるプリチャージ式空気銃を見てみると、FX インパクト、デイステイト デルタ・ウルフ、RTI プロフェットなどが凌ぎを削っています。機能を優先するあまり、どれも銃というより発射装置という形態になりつつあります。
エアアームスは英国銃の伝統を頑なに守りながら、実用的な空気銃としての性能(命中精度、安定性、操作性)を進化させています。所有することに喜びを感じられるような気品のある銃、それがエアアームス TX200、S510なのです。
【7月25日追記】
50mから3発を撃ったCTCが3mmになりました。