東日本メルケル協会通信#004

with コメントはまだありません

日本各地にメルケル303の所持者は存在しますが、その銃の初代オーナーというのはかなり少なくなっているのではないでしょうか。メルケル303が日本に輸入された時期は1960年代後半から1980年代末期までと考えられます。

いまの70歳代〜の方がその初代オーナーとなると、そろそろ所持許可を返納している時期になるかもしれません。しかし、いまだ現役で所持されている、活きたメルケルが出版物としてMOOK本に掲載されているのです。

最近発売されたMOOK本『精密射撃と軍用銃器』のなかに1挺のメルケル303ETが紹介されています。

このメルケル303ETトラップのオーナーは1980年代前半に、東ドイツへ2挺のメルケル303をオーダーしたという初代オーナーなのです(もう1挺はスキート銃)。ファーイーストガンセールスの故・築地恵氏がメルケル303のことを褒めるものだから、それならトラップ・スキートの両方を買ってやることにしたんだ、ということをオーナー氏から聞いた記憶があります。

そのオーナー氏と大井射撃場でスキート射撃をご一緒したとき、初めてメルケル303を見せてもらいました。私はそのとき水平二連銃の147 20番を所持していましたが、メルケル303の存在感に圧倒されました。そして、いつかメルケル303を手に入れてみせると決意したのでした(実際には半年後に北海道のシューティングサプライで、いまも私が所持しているメルケル303ETを購入することになる)。

このように初代オーナーがメルケル303を所持しているケースは少なくなってきています。私たち東日本メルケル協会はメルケル散弾銃、ライフル銃の魅力を次世代へ伝えていく活動を続けていく所存であります。