ライフルにスコープを取り付けるために必要なマウントベース・リングの選択には毎度、頭を悩ませます。特にドイツ製のEAWは変態的な存在だと言えるでしょう。
EAWは銃の種類ごとにリングの高さ(図のBH間)が異なります。例えばブローニングBARの場合はフロントBH12mm、リアBH10mmを選択します。これがSAUER202だとリアBH11.5mmを選択しなければなりません。
私が好きな超マイナーなライフルであるモーゼルMod.66ならばフロントBH14mm・KR38mm、リアBH9mmという変則的な組み合わせになります。
銃の種類に合わせるためフロント・リアともに0.5mm刻みで高さが異なるリングが用意されているのです。何でこんな面倒くさいデザインにするんでしょうか? リューポルドの回転式マウントは前後のリングの高さは全て同じなのに…。
この複雑な組み合わせを完全に理解しているのが銀座銃砲店の小塚克生さんです。この人に聞けばどんな銃のことでも悩みを解決してくれます。
使い方をマスターすればEAWはかなり便利なマウントリングです。ただし、お値段がかなり張ってしまうのが悩ましいところですかね。